2014年7月6日日曜日

007 カジノロワイヤル名言シリーズ② ジェームズ・ボンド

007 カジノロワイヤルのオトナな会話に学びます。







0:25~0:38
 Bond:You know, I think I'll call that Vesper
 これをヴェスパーと呼ぶことにしよう
 Vesper:Because of the bitter aftertaste ?
 後味が苦いから?
 Bond:No. Because once you've tasted it, that's all you want to drink
 いや、一度味わったら、これしか飲めなくなるから
 I thought that was quite a good line.
 いい台詞だと思ったんだが
 Vesper:It was a very good line.
 そうね


"all you want to drink"というくだりがありますね。
「飲みたいと思うすべて(のもの)」、つまり「飲みたいものはこれだけ」「ほかのものなんてもう飲めない」となります。歌詞にもよく使われます。例えば、


 "all I want for Christmas is you"
 クリスマスにほしいのはあなただけ
 "all you need is love"
 愛こそはすべて





さて、日常生活ではどんな場面で使えるでしょうか。

 After I've drunk, all I need is Ramen.
 飲んだ後に欲しいのはラーメンだけ 
 All I want for hangover morning is good long sleep.
 二日酔いの朝にはただぐっすりと眠っていたい


えぇと、なんかごめんなさい。

2014年7月5日土曜日

グレート・ギャッツビー名言シリーズ② ラストシーン

グレート・ギャッツビーのラストシーン。




(2:37〜)
So we beat on, boats against the current, borne back ceaselessly into the past.
だから僕らは進んでいく。流れに抗うボートが、絶えず過去へと運び戻されるように。



beatという単語に注目します。8ビートや16ビートなどの「ビート」のことです。他にも「鼓動」という意味も有名かと思います。


ここでは、動詞で使われています。「(なんとか)前進する、進む」という意味です。文章後半に「絶えず過去へと運びもどされる」とありますが、それでもなんとか進んでいくんだ、という決意が込められています。


 I will beat on, even if whole world would be against me.
 たとえ世界を敵にまわしても、俺は前に進むぜ

とか中2っぽい台詞にも使えます。


この"beat"という動詞。「進む」という以外にもたくさんの使い方があります。「試合や選挙で競争相手を破る、負かす」「これまでの数値を上回る」「激しく人を殴る」「何度もたたく」「問題を克服する」などなど。なんとなく「前向きさ」や「荒っぽさ」が感じられる言葉ですね。


ちなみに今日取り上げた上の文章は、小説の最後のセンテンスでもあります。英文学的にもとても有名な文章で、作者であるフィッツジェラルドの墓標にもこの文章が刻まれています。